竹・笹の種類

日本には600種余りの竹があります。その中で工芸で使われている竹は数種類になります

種類    特徴         用途
千島笹

ちしまざさ
積雪地帯に生育する非常に強靭な大型の笹粘り気があるので籠に使われたり、雪はねや野菜の杖などに利用されている。また筍は美味で季節になると入手しやすい
真竹

まだけ
条件の良いところでは直径が10センチほどになり、高さも15メートルほどになる繊維の密度、柔軟性、色、つやなどが優れていて最もいろんな方面に使われている竹。皮も食品の包装の他、最も多くの籠に使われている。
孟宗竹

もうそうちく
最も大きな竹で直径が20センチ高さも20メートルほどになる主に筍が食用にされる。工芸品では、籠の落とし、丸竹のままで加工する花生けなど。籠には繊維が荒いので使われることは少ない
淡竹

はちく
真竹に似ているが小型、筍は食することが出来る細く割りやすいので茶せんの茶筅の材料やすだれの簾の材料に使われる
虎竹

とらちく
淡竹の一種で繊維が細い。虎斑竹とも呼ばれ、四国の一部にみられる。表皮が黒のまだら模様が美しいので、よく籠の材料として使われる
篠竹

しのちく
女竹の一種でよく河川の堤防に自生している。表皮はつやがなく、節間は長いよく竹の楽器(主に笛)に使われる。また独特の味わいがあるので籠に使われることも多い
圏紋竹

けんもんちく
圏紋竹菌によって茶色の紋がついた千島笹千島笹と同じように使われるが、入手が困難なため見かけることが少ない
矢竹

やだけ
直径が2センチまでで節がひくい弓矢、筆の軸、建築などにに使われる
おかめ笹竹の中では最も小さいもの切ってすぐに籠にするが、最近は使われることが少ない。又庭園に植えているところもある
支那竹

しなちく
直径が1センチほどの細い竹で渦巻模様の斑がある
(中国原産)
丸竹のままで工芸品などに使われている
金明 孟宗竹

きんめいもうそうちく
孟宗竹の変種、緑と黄色の縦縞が節のところで交互に出ている。庭園に鑑賞用に植えられている
蓬莱竹

ほうらいちく
東南アジア原産の竹で、バンプーに属する。国内では九州南部に自生が見られる軟らかい竹で、自生地では漁具などに使われている
布袋竹

ほていちく
根に近い部分の節が斜めになり、節と節の間が短い。亀甲竹と似ているがこちらは真竹の仲間硬く弾力があるので釣り竿などに利用されている
亀甲竹

きっこうちく
孟宗竹の仲間で地上部が亀甲に似ている形の面白さから床柱や花入れなどに使われる
胡麻竹

ごまたけ
竹が枯れて胡麻を蒔いたように黒い菌がついたもの。写真の竹は孟宗竹主に建築材として使われる
煤竹

すすだけ
竹の種類ではなく、いろんな竹が長い間煤にまみれ独特な色になった竹で最近は入手が困難になってきたその希少性と美しさから建築材、籠を含む工芸品に使われることが多い
黒竹

くろちく
虎竹とよく似ているが、細いものが多い。
色が濃いものが多い。
工芸品や建材として使われる他、庭に植栽される。